08|「ひとりで事業しない。」はキャッチコピーではありません。
ここまで読んでくださった方の中には、
「じゃあ、たかなる夫婦が大切にしていることって、結局なんだろう?」
と思われた方もいるかもしれません。
私たちが大切にしている言葉のひとつが、
「ひとりで事業しない。」
です。

これは、私たち自身にも向けている言葉です。
「自分でやること」と「ひとりでやること」は、同じではないと思っています。
自分で考える。自分で決める。自分で動く。
それは、もちろん大切です。
でも、そのすべてを一人で抱える必要はない。
分からないことがあれば、誰かに聞けばいい。
迷ったら、誰かと話せばいい。
自分にはない視点が必要なら、誰かの力を借りればいい。
できないことがあれば、できる人と一緒にやればいい。
そして、最後にどうするかを決めるのは、自分自身。
私たちは、それでいいと思っています。
実際、私たち自身も、決して二人だけで今の仕事をつくってきたわけではありません。
これまでたくさんの人に出会い、
話を聞いてもらい、
助けてもらい、
背中を押してもらい、
時には厳しいことを言ってもらいながら、
ここまで進んできました。
だからこそ、
「一人で頑張ることが、強さではない」
と思うようになりました。
むしろ、
「ちょっと手伝ってほしい」
「一緒に考えてほしい」
「自分では気づけないことを教えてほしい」
そうやって人の力を借りながら、自分の足で前に進んでいく。
それも、立派な「事業をする」ということだと思っています。
私たちが伴走するときも、同じです。
私たちが答えを決めるわけではありません。
「こうしたほうがいいですよ」と、
私たちの正解に相手を連れていくわけでもありません。
その人には、その人の事業があります。
その人にしか分からない想いがあります。
その人が大切にしたいものがあります。
だから私たちは、「どうしたいですか?」と聞きます。
「本当は、どうしたいんですか?」と聞くこともあります。
そして、一緒に考える。
必要なら、一緒に調べる。
必要なら、一緒に手を動かす。
うまくいかなかったら、また考える。
立ち止まったら、少し立ち止まる。
そしてまた、その人の歩幅で歩き出す。
以前の私たちは、自分たちの仕事を
「二人四脚」と表現していたこともありました。
夫婦二人で一緒に走る。
そんなイメージです。
でも、いろいろな人の事業に伴走させてもらう中で、少しずつ考え方が変わってきました。
私たちがやりたいのは、
その人を私たちのペースで走らせることではない。
その人には、その人の歩幅がある。
だから今は、
その人と同じ歩幅で、隣を歩いていく。
それが、私たちにとっての「伴走」なのだと思っています。
「ひとりで事業しない。」
それは、誰かに人生や事業を預けることではありません。
自分の足で歩くために、
必要なときに、誰かの力を借りること。
そして、そんなふうに支え合いながら、
一人では生まれなかった一歩を、一緒につくっていくこと。
私たちは、そんな事業のあり方を、
もっと当たり前にしていきたいと思っています。
