04|私たち自身も、ずっと「ひとりでできる人」だったわけじゃない。
ここまで読んでくださった方の中には、
「この二人は、もともと人の事業を支えるのが得意だったのかな」
と思う方もいるかもしれません。
でも、私たち自身も、
最初から今のように事業をしていたわけではありません。
ましてや、
「一人で何でもできる人」だったわけでもありません。
むしろ私たちも、これまで何度も迷ってきました。
自分は何をしたいんだろう。
この仕事を続けていていいんだろうか。
これからどうしていこう。
やりたいことはあるけれど、どうやって形にしたらいいかわからない。
そんなことを考えたことは、一度や二度ではありません。
そして、そんなときに私たちを前に進めてくれたのは、
「正しい答えを教えてくれる人」だけではありませんでした。
話を聞いてくれる人。
一緒に考えてくれる人。
「それ、本当はどうしたいの?」と問いかけてくれる人。
「それなら、やってみたら?」と背中を押してくれる人。
逆に、「ちょっと待ったほうがいいんじゃない?」と言ってくれる人。
そんな人たちとの出会いや関わりの中で、私たちは少しずつ、
自分たちの進む方向を見つけてきました。
振り返ってみると、
一人で頑張ってきたように見えることも、実はたくさんの人に支えてもらっていた。
そんなことに気づきます。

女性活躍推進コミュニティ
「Nagasaki Women’s Project」での一コマ
もちろん、自分で考えて、自分で決めて、自分で動くことは大切です。
でも、
「自分でやる」と「一人でやる」は、同じではない。
これは、私たち自身が事業をするようになって、より強く感じるようになったことです。
一人で考えていると、どうしても視野が狭くなることがあります。
うまくいっていないときほど、
「自分のやり方が悪いんじゃないか」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分だけで抱えてしまう。
でも、誰かに話してみると、
「そもそも、そこを頑張らなくてもいいんじゃない?」
と気づくことがあります。
逆に、
「それは、もう少し本気でやってみてもいいんじゃない?」
と、自分では避けていたところに向き合うこともあります。
私たちは、そうやって何度も「自分たちだけでは見えなかったもの」を見つけてきました。
だから今、誰かの事業に伴走するときも、
「私たちが答えを持っている」とは思っていません。
その人のことを一番よく知っているのは、その人自身です。
私たちにできるのは、その人の中にあるものを一緒に整理したり、問いかけたり、時には背中を押したりしながら、
「自分は、本当はどうしたいんだろう」
を一緒に見つけていくこと。
そして、見つけたものを、「じゃあ、次は何をする?」まで持っていくこと。
これは、私たち自身が誰かにしてもらって嬉しかったことでもあります。
だからこそ、今度は私たちが誰かに返していきたい。
そんな気持ちが、今の「伴走」という仕事につながっています。
そして、私たちが大切にしていることは、もう一つあります。
それは、「その人の人生や事業に、ちゃんと触れること」。
ただ数字だけを見るのでもなく、
ただ正論を伝えるのでもなく、
その人が何を考えていて、何に悩んでいて、何を大切にしていて、
「本当は、どうなりたいのか」まで一緒に考える。
私たちは、そこにこそ、人と事業が前に進むためのヒントがあると思っています。
だから次の章では、私たちが大切にしている、
「手触り感」
という言葉について、もう少しお話ししたいと思います。
